IT製品やITサービスを購入するときに、製品ベンダーの言うことを鵜吞みにして、ほいほい言い値で買っている人が結構いるなあ、と思うことがある。
残念ながら、売り手の人は「自分の会社の製品を高く買ってもらう」ことが仕事であって、あなたのために「最もよい製品」を選んであげているわけではないのです。
新しいIT製品やITサービスは、説明をうけても専門用語ばかりで、「何を言っているのかわからん!もっとわかりやすくしゃべれ!」と思うことも少なくないはず。
その結果、思考停止になって、「なんか営業の人、よさそうな人だし」と、“論理”ではなく“感情”で決めてしまう気持ちもわからないではない。
本当は、その製品やサービスを自分で調べて、選定ポイントを自力で導き出せればよいのだけれど、ある程度のITスキルがないとなかなか難しいですよね。
高い製品・サービスを購入しなければいけない状況になったら、2つやって欲しいことがあります。
相見積もりを取ろう
競合会社の営業にもコンタクトを取って話を聞きましょう。新しい発見があるかもしれません。
比較表を作ろう
横軸に製品A、製品B、製品C…と製品・サービスを並べ、縦軸にその評価ポイントを記載した比較表を作りましょう。考えてほしい評価ポイントは以下のようなものがあります。
機能性
あなたの会社でどの機能が必要なのか、それが購入製品の機能とフィットしているのかという視点が大事です。購入製品に余計な機能がたくさんあっても、業務上の利用ニーズがなければ使いませんし、その分、値段が高いはず。
費用
同じ機能であれば安い方がもちろんよいですが、同じ製品でない限り、“完全に同じ機能”ということはあり得ません。そのため「なぜ高いのか、安いのか」まで分析できるとよいです。営業の人に「ネットで調べたら〇〇製品は〇〇円だったのに、なんで△△円もするのですか?理由を教えて下さい」と遠慮せずに聞いちゃいましょう。費用の内訳を聞いて、費用の構成要素単位で分解して分析するのも有効です。
購入後のサポート体制
IT製品・サービスは購入したら終わりではなく、買った後に「使い方がわからない、壊れた、当社向けにカスタマイズしたい」など、後から色々と課題が出てくるものです。購入後のサポート体制も確認しましょう。
また、サポート費用もよく確認しましょう。導入時の初期費用が安くてもサポートを含めたランニング費用まで考慮したら、総投資額が高くなってしまったということが無いように気をつけましょう。
まとめ
1社で決めない、複数の製品・サービスを比較するのが基本です。
また、最近は、Googleなどの検索サービスが優秀で、知りたいキーワードで検索すれば、欲しい情報が簡単に入手できるようになりました。売り手の言うことをそのまま信じるのではなく、いったん冷静になって、関連情報を調べる癖をつけましょう。