前回の続きになります。前回の記事はこちら。
この記事では、Azure Form Recognizerを初めて使う方向けに、利用時のポイントについてまとめました。
トレーニング方法
Azure Form Recognizerのトレーニングについて説明します。
- APIでの利用を想定していますが、補助ツールとして「Form Recognizer サンプル ツール」を使います。
- 「Form Recognizer サンプル ツール」は、prebuilt、Layout分析、Customの3機能があります。まず、手元の帳票をprebuiltで読ませてみて、認識率が高ければそのまま採用。認識率が低ければ、Customでトレーニングしていく流れになります。
- Customを使うためには、Azure上の別の資源であるAzure Storage Blob コンテナーが必要です。ここに、学習データを配置します。
- AIのトレーニングというと学習データを何千、何万枚と用意しないといけないイメージがありますが、このサービスはなんとたった5枚から学習してくれます。
実際に使うために
- API機能としての利用が前提になるため、利用ユーザー向けの画面開発が必要になります。何もしないで、すぐ利用できるわけではありません。
- 事前処理として、帳票仕分けが必要になります。これはAzure Form Recognizerの基本機能には含まれていませんので、別途、用意する必要があります。
- 費用は従量課金になりますので、使う分だけ費用がかかります。定期的に利用状況を確認しましょう。
まとめ
Azure Form Recognizerの利用時のポイントをまとめました。詳細については、Microsoft社のWebサイトをご確認下さい。これでAI-OCRの説明シリーズはおしまいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。